第一章 自家用車での旅は案外安い?


 自分の車で遠くまで旅をしようとなると、移動のためのコストがかかりそうな気がする。たとえ
ば陸続きでない北海道まで渡ろうということになれば、フェリー代などもかかるのである。それ
なら飛行機で飛んで、現地でレンタカーを借りた方がお得だろう。そんなことを考えるのが普通
である。使い慣れた自分の車での旅を、こんな理由で断念した人も多いのではないだろうか。

 しかし、飛行機で移動するというのは、案外お金がかかるものなのだ。レンタカーにしても、
安い車を借りたのであれば、コンパクトカー止まりになってしまう。小さな車は移動するには十
分でも、横になって寝たりという芸当はできない。これでは車中泊をして旅行費用節約など、と
ても無理だ。

 そこで、安く便利な旅をしたいのであれば、迷わず自家用車利用をおすすめする。



[交通費]

 フェリーで自家用車を運ぶ場合、航路によって運賃の差はあるが、案外安く利用できる。下
記は北海道まで移動したときのコスト比較である。これをご覧いただければ、自家用車の方が
費用がかからないことを実感できるはずだ。


 一人旅の費用比較(現地滞在5泊6日)
●飛行機の場合 ●自家用車自走・フェリーの場合
往復航空運賃(羽田−新千歳)    \56,300 往復フェリー料金(新潟−小樽)    \38,000
レンタカー(1,000-1,300ccクラス)   \33,075 高速(練馬-新潟往復ETC深夜割引) \9,900
ガソリン代(東京都内-新潟港往復) \10,000
合計                  \89,375 合計                  \57,900
    ※航空運賃・フェリー運賃は通常期のもの。いずれも往復割引適用。
      航空運賃はエコノミークラス利用時、フェリーは2等(航送自動車は5m未満)利用。
      ちなみにフェリーは、6,600円加算すれば往復S寝台へグレードアップする。
      ガソリン代は8q/リッター、@\125で計算時。

 二人旅の費用比較(現地滞在5泊6日)
●飛行機の場合 ●自家用車自走・フェリーの場合
往復航空運賃(羽田−新千歳)   \112,600 往復フェリー料金(新潟−小樽特等) \95,380
レンタカー(1,000-1,300ccクラス)   \33,075 高速(練馬-新潟往復ETC深夜割引) \9,900
ガソリン代(東京都内-新潟港往復) \10,000
合計                 \145,675 合計                 \115,280
    ※航空運賃・フェリー運賃は通常期のもの。いずれも往復割引適用。
      航空運賃はエコノミークラス利用時、
      フェリーはバス・トイレ・テラスつきツインルームの「特等A」利用時(航送自動車は5m未満)。
      ちなみに30,020円加算すれば往復スイートへグレードアップする。
      ガソリン代は8q/リッター、@\125で計算時。

 一人旅の場合、船で自家用車を運んだ方が圧倒的に安く、二人で旅する場合は、飛行機の
エコノミークラス+レンタカーと、フェリーのスイート+自家用車の料金がほぼ同額である。
 飛行機は狭いシートしか占有スペースはないが、フェリーは2等でも横になれるし、S寝台な
らカーテンで仕切れるベッドがある。特等やスイートとなればバス・トイレ・プライベートテラスつ
きの豪華な客室で、その広さも特等Aの専有面積は23u、スイートはなんと63uという余裕
だ。こんな旅は船でしかできない。飛行機で時間の節約に出費するのもいいが、船旅でのんび
りクルージングを楽しむ時間を買うのもすばらしいと思う。


カーフェリーという言葉だけで敬遠されがちの船だが、
時化さえなければ一番豪華で快適な乗り物
豪華客船の旅は非現実的だが、フェリーの個室なら手が届く
是非利用して気軽にクルーズを楽しんでいただきたい



[現地旅行費用]

 現地でかかるのは、移動に伴うガソリン代、食費や観光施設の入場料、宿泊費などだ。もち
ろん食費や入場料は同じ場所を回れば、レンタカーであろうが自家用車であろうが同額であ
る。
 一番違うのが宿泊費。レンタカーであればどこかに宿を取らなければならないが、車中泊が
可能な自家用車に乗っていれば車で寝泊まりが可能。ツイン1泊15,000円の宿泊費がかかる
とすれば、5日でなんと75,000円も出費することとなる。車で寝れば、入浴などの費用は必要に
なるものの、ほぼ0円で済む。この浮いたお金で、もう一度別な場所を旅することができるの
だ。非常に大きな魅力ではないか。
 ただし、車中泊はいろいろ不便を伴う。この点、優雅なホテルにはとうていかなわない。そこ
で日程中の半分程度、宿泊施設を手配するのもいいかと思う。これだけでも数万円の節約に
なるはずだ。



 金銭的な部分には直接結びつかないかもしれないが、荷物の量について心配しなくていいこ
とも、大きな自家用車の魅力だ。おみやげ物などを満載しても、持ち運びに苦労することはな
いし、飛行機で超過料金を請求される心配もない。
 北海道にはうまい野菜がたくさん売られているが、10sのジャガイモの箱を数箱持ち帰るこ
とができるのも、マイカーでの旅ならではのメリットである。

 それと、普段乗り慣れた自分の車で旅することは、精神上非常に大きな安心感がある。もし
旅先で疲れたり、体調が思わしくない場合など、気楽に休む場所があるのだ。自分の車の中
は自分の部屋同然、遠方の地でも帰る場所があるというのは、やはり心強いと思う。


第二章 旅の健康は睡眠から 車中泊に必要な設備 へ


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